日常の持続


10月に入り、緑が薄くなって枯草色になってきました。
           (2011/10/04撮影)


いつものように釣り客もいて、沖には大きな船が見えます。


9月には激しい台風が来ましたが、
白鬚神社付近の枝にひっかかった布などは、落ちなかったようです。


消防署には東北電力の車と人が集結していました。
どこかの電気工事が進むのでしょうか。


9月に流された車が見えていた場所です。
撤去されています。


代行バス野蒜駅です。
ベンチが置いてあります。
待つ人が座れるように、野蒜に住む人が設置したそうです。
東名駅などにあるベンチは
付近出身の人が組み立てて作ったものだそうです。

屋根がないので、雨などで濡れることもあるのですが
ベンチの下に雑巾が置かれており、拭くことができるようになっています。
維持ってそういうことだと思いました。設置だけでは終わらないのですね。


野蒜駅には、先月にはなかったトイレが出現していました。
トイレの要望はあったらしいのですが、管理する人がいない、
つまり付近にもう人が余り住んでいないために、設置は難しいということだったようでした。
線路も移転ということで、もちろんJRも手を入れません。

でも、駅にトイレがあるということ、
それは便利さだけではなく、これまでの日常だったのではないかと想像します。
トイレがとうとう置かれたということは、そこを管理することを誰かが担ったのでしょう。
野蒜駅前にはプランターに綺麗な花も飾られています。
花が綺麗に咲いていること、それも人の手を必要とすることです。

普段の歯車が回らなくなったとき、日常を維持するエネルギーの大きさを改めて知るように思います。

それでも、今も住み続けている人たちは、こうやって日常を取り戻して維持しています。