2012-01-01から1年間の記事一覧
宣伝で恐縮です。長年、野蒜で教えて頂いたこと、調べたことをまとめたものが本になりました。幻の野蒜築港 〔明治初頭、東北開発の夢〕作者: 西脇千瀬出版社/メーカー: 藤原書店発売日: 2012/12/21メディア: 単行本購入: 4人 クリック: 43回この商品を含む…
以前、書いたように、11月末に資料室の取り壊しが行われました。 時間が経ってしまいましたが、その様子を少しご報告いたします。11月20日、とてもよく晴れた日でした。すっかり冬の景色となった新町。 いつも定点としていたこの場所で、取り壊しが始まりま…
野蒜築港資料室の取り壊しが20日に決まったそうです。下の新町公民館には震災時、多くの人が避難しました。 付近で誘導していた方の中には亡くなった方が何人もいます。トイレの鏡には、今も水の高さの跡が残っています。いずれ、取り壊されるとわかっていま…
10月下旬の野蒜です。晩秋の気配が漂ってきました。 セイタカアワダチソウとコスモスが咲いていますが 風も波も強い日だったこともあり、寒々しい雰囲気です。新町近くの松林は、根腐れした松の撤去が進んで すっかり見通しの良い場所になっています。 キャ…
先日、新東名にあるカフェに行く機会がありました。ここは、東仙台の教会が中心となって 子供たちへ学習支援などの活動を行っているサクラ・ハウスという場所です。その場所で週に2日、カフェが開かれています。(11月までのようです) トビーとアナリーは…
アップするのに時間がかかってしまっておりますが、先月の野蒜です。震災から1年半が経過しました。 長いのか、短いのか、景色を見ながらもよくわからない思いです。 資料室からの景色は、季節だけが移ろっていきます。 この日は松川さんとご一緒させていた…
県のサイトに防潮堤についての情報が掲載されているのですね。 教えて頂きました。新市街地跡はこのような感じです。城塞のように囲まれてしまうのでしょうか。 こうなってしまうと、あの位置の意味はどのようになるのでしょうか。
震災後、野蒜を離れていた野蒜築港資料室の松川さんが 今月、戻っていらっしゃいました。ようやくお宅の修理が終わったようです。 とはいえ、戻ってからも電気工事が続いていたりしたようですが。更に、電気が通って、洗濯機を買っていざ洗濯をと思っても そ…
今年は暑い日が続きます。 仙台では真夏日が18日間続きました。 これは大正15年に仙台管区気象台が観測を始めて以来の最高記録でした。 (仙台におかれる予定の測候所が、予定を変更し野蒜におかれたのは明治14年です) 8月の終わりにいつもの場所です。 こ…
お盆を過ぎても暑い日が続いています。 東名の駅の近くはひまわりに覆われています。それだけではなく あちこちに黄色い花が咲き乱れています。東名運河沿いも。 水面に黄色が映えていました。浜市の水路には カモの赤ちゃんたちが。 近づいたので穴に隠れて…
先日も載せた、浜市の野蒜築港市街地跡に建設中の建物は 浜市の漁師さんたちの加工場だそうです。これまで個人で営んでいた仕事を、会社形式に変えて 協力して再生していくそうです。東松島市は、海苔や牡蠣の名産地です。
時間がたってしまいましたが、7月13日の野蒜です。 まだ梅雨があけず、どんよりとした天気でした。 新市街地跡には大量の土が積まれていました。 これは鳴瀬川河岸の堤防建設に使われているようで どんどんトラックで運ばれていました。 北上運河近くでは浜…
梅雨があけた頃から連日暑い日が続いております。 7月29日の野蒜です。 草が一層繁茂して、夏の到来を実感します。自然は本当に力強く、手のつかない土地はあっという間に植物が生い茂ります。 この辺りはそれでも重機が入っていたのでこの程度ですが。 その…
ネットで拾った図面です。東名側の土地利用計画のようです。
7月31日までの期間限定公開とのことなので、お早めに。 http://blogs.yahoo.co.jp/fukushimaaqua/9326268.html福島県内でのホタルの放流がひとつの大きなきっかけとなっている記事です。復興のために何をするのか。その基底に善意があればいいのか。他人事と…
晴れた野蒜を訪れるのは久々のような気がします。梅雨入りして、肌寒い日が続いてはいましたが あちらこちらに花が咲いていて、草の丈も高くなり夏の予感がします。 海岸では防潮林の伐採?が行われています。 堤防建設の準備だと思います。 野蒜駅からの道…
先週、新市街地跡の様子です。 橋脚などの様子は、多分ほとんど変わりありません。 河口に面した辺りは護岸工事がかなり進んでいます。 こちらは北上運河側。 こちらが鳴瀬川方向。 震災前と比較して、かなり高く盛られています。 途中には電信柱も立ってい…
海岸線の各種工事がそれなりに進む中、その方向性に個人的にとても興味を持っています。 そのような中、次のようなイベントを見つけました。東日本太平洋岸・市民による海岸植物群落調査と「海岸とのふれあい」調査プロジェクト6月17日に野蒜海岸で市民参加…
河北新報の記事です。 「2012年、春/気仙沼・舞根(下)浸水域/干潟として守りたい」護岸工事で失われた湿地帯を、再び干潟として保全しようという内容です。 記事には、次のような言葉があります。 「自然を残すことで産業や雇用を生み出すことができ…
5月は田植えのシーズンでもあります。 これは大塚と東名の間にある田圃です。 津波で浸水し、去年は作付けは行われませんでしたが 今年は復活していました。 こちらは鳴瀬川沿い、長沼地区です。 ここも緑になっていました。 この田圃はアグリードなるせとい…
5月も後半に入り、随分と暖かい日が続いています。 いつもの場所からの景色です。 今も重機による作業は続いています。随分と緑が濃くなってきました。 資料室のある高台から鳴瀬川へと下る斜面には ハマエンドウ?が紫の花を咲かせていました。 新町にはセ…
4月23日の写真です。 新山神社の桜は数輪咲いていました。 もうつぼみは真っ赤で、まもなく開いたことでしょう。 野蒜駅から小野にむかう仙石線の線路沿いでは いまだ車などが掘り出されていました。いつも通り資料室から見える様子です。 先月の写真と比べ…
以前ご紹介した永幡さんの本が出版されました。巨大津波は生態系をどう変えたか―生きものたちの東日本大震災 (ブルーバックス)作者: 永幡嘉之出版社/メーカー: 講談社発売日: 2012/04/20メディア: 新書購入: 5人 クリック: 170回この商品を含むブログ (11件)…
東松島市のHPに「石巻広域都市計画道路の変更案(概要) 字界図」というものが載っています。 ここに示された赤い部分は道路計画のようですが、恐らく高台の新たな住宅地の位置が 大まかに示されているものではないかと思われます。新たな仙石線のルートも、…
情報を耳にして、久しぶりに野蒜築港の新市街地跡を訪ねました。 明治17年に建立された黒澤敬徳の碑は、津浪で流されてずっと倒れたままでいました。 その他、かつての野蒜築港の数少ない遺構も津浪で流されてしまい それでも発見してもらって、まとめて並べ…
鎮魂と再生 〔東日本大震災・東北からの声100〕という本が出ました。実は私もこの本で聞き書きに参加しています。 旧鳴瀬地区で7人の方からお話を伺いました。ご迷惑もかけてしまったかもしれませんが 鳴瀬地区の震災の記憶を、ほんの一部だとしても残せたこ…
本日(2012.3.29)付河北新報の記事です。 「仙石線新ルート用地と被災ルート 東松島市とJR売買へ」 とあり、 「陸前大塚−陸前小野の現ルート約6.4キロの一部と、約500メートル内陸側に移設する新ルート約3キロ」を東松島市とJRの双方で売買する調…
先日また野蒜を訪れていたときに聞いた言葉です。「あれから1年たって、被災者の取材なども随分あった。 だけど、『安全』に対する施策って何も進んでいないような気がする。 アウターライズで津波が来るという話もあるのに 復興復興で、海に近いところにも…
先日のNHKの番組で、野蒜を歩いていた赤坂憲雄さんは 『新潮45』という雑誌で 「東北学」第二章への道 という連載をされています。 今店頭に並んでいる四月号に載っている第二回は、かなり詳しく野蒜が取り上げられています。 野蒜築港や野蒜海岸の波打ち際…
以前、ご報告したNHKの番組が今度の日曜日(18日)に放送されるようです。 2012年3月18日(日) 夜10時からです。 http://www.nhk.or.jp/etv21c/file/2012/0318.html ETV特集の「生き残った日本人へ−郄村薫 復興を問う−」というものです。 このサイ…