新市街地跡の未来

先週、新市街地跡の様子です。


橋脚などの様子は、多分ほとんど変わりありません。


河口に面した辺りは護岸工事がかなり進んでいます。
こちらは北上運河側。


こちらが鳴瀬川方向。
震災前と比較して、かなり高く盛られています。


途中には電信柱も立っています。

東松島市の計画では、今後3つの防潮堤が建てられることになっています。

海岸線に1つ、残り2つは運河の海側と内陸側ということです。
高さはそれぞれ5mほど。
どうやら、それらが思いっきり新市街地跡を通るようです。

数ヵ月後には今現在の風景は、見られなくなる予定です。

住民の安心・安全が大前提として最優先になるのは当然です。

ただ、「野蒜築港」という歴史を語るわずかな遺産のことを考えると
とても複雑な気持ちになります。

野蒜築港を知り現地を訪れる人々は、この新市街地跡に来ます。
資料室を除けば、ここの他に見るところがないからです。
そして、ここは一見荒涼とした空き地のようでいて
明治初期の槌の音を聞くことのできる、貴重な場所なのですが。

いずれにせよ、今の計画だと遠からずこの風景は失われます。

そのうち行こうかとお考えの方は、是非お早めにお越しください。