あの日 1

※野蒜築港資料室で中心的に活動しているのが松川清子さんです。
 現地を訪れた方の中には、彼女の人柄に触れた人も多いのではないでしょうか。
 落ち着かない中無理を言って、彼女のコメントを頂きました。

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
避難所にて

野蒜築港ファンクラブの松川です。
地震というより、私達にとっては、あの大津波の日から1ヶ月が過ぎました。
今二ヶ所目の避難所、松島町の野外活動センターにお世話になっています。

あの日

恐ろしい長い揺れが資料室を襲いました。
パソコンとテレビを交互に守っていましたが、見上げるとほとんどの蛍光灯が垂れ下がり、
立て掛けていたパネルや積んでいた資料が散乱していました。

心配して二階に様子を見に来て下さった一階コミュニティセンターの管理人さんに付いて
一度下りてから、ブレーカーを落とさなければと思い配電盤の場所を確認すると、
管理人さんはまたすぐ二階に戻って処理してきて下さいました。

間もなく姉が私を迎えに来てくれて自宅の近くまで送ってくれました。

翌日、その二人にはもう二度とお礼ができなくなったことを知りました。