新東名
新東名地区の片付けのお手伝いをさせてもらいました。
仙石線の野蒜駅から仙台方面へ一駅隣が東名駅です。
海から運河とこの東名駅を越えて内陸側が新東名という住宅地になります。
海からの距離があること、地形の凹凸があることなどから海岸付近ほどの被害はありませんが
殆どの家が浸水し、瓦礫と泥が家の中にも外にも積もった状態となりました。
壁に残った水の跡を見ると、2m以上に達しています。
運河沿いの電柱はことごとく倒れていましたが、ここでは電柱は立っています。
今回の作業では流れてきたものを片付けるのがメインとなりました。
多くは松林の松の枝や、泥、壊れた住宅の建材などですが
その中に様々な品が埋まっています。
化粧品、問題集、マンガ、パックに入ったお漬物、こけし、メモ帳、
「I love Australia」と書かれたサーフボードを抱えたコアラのヌイグルミ…。
よそゆきの顔ではない、まさに日常、プライベートがはぎ取られ、流されてきたことが実感されます。
ブロック塀が崩れていますが、これは地震の後には倒れていなかったそうです。
津波の水圧で倒れてしまいました。
門柱も倒れていますが、全て同じ方向に倒れていて水の流れた方向がわかります。
お宅によっては、トイレが流されてしまったとのことです。
家の中に入り込んだ水が出口を求めて壊したのでしょう。
人手の多い家では片付けが進んでいるところもあるようですが
1人暮らしだったり、高齢だったりすると難しいです。
新聞等によるとボランティアを入れるにも問題が多いようですが
とにかく人手があれば解決する部分だと感じました。