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夜が明けても雪は降り続きましたが、泥水の中を徒歩と軽トラックへの便乗で
最初の避難所、定林寺へ向かいました。
携帯電話はすでに規制がかかったのか通信は遮断されていました。

お寺は書院も本堂も満杯の状態でしたが、屋根と畳とトイレのある環境が
どんなに素晴らしいものかを体感しました。

この1〜2日は、たどり着いた500名前後が、お寺と地域の方々の温かいお世話をいただきながら、
自分の身に起こってしまった凄まじい現実を徐々に確認せざるを得ない時間になって行きました。

誰もが、家族、親族、友人の誰かを失っていました。