石井閘門

野蒜から石巻へと続く運河が北上運河です。


              (写真:野蒜築港資料室HPより)


北上運河が北上川と繋がるところに石井閘門があります。
水位調節と船の運航等のために築造された煉瓦と石による西洋式閘門です。
明治13年竣工で現存最古であり、平成14年5月には国の重要文化財に指定されています。

下が震災前の石井閘門です。

              (写真:野蒜築港資料室HPより)

可動式ゲートを持つ閘門としても日本最古のものです。
手動でゲートを開けるのを拝見したことがあります。
往時が偲ばれつつも、現役の光景が広がりました。

以下は震災後の様子です。
写真はいずれも後藤光亀氏と後藤浩佳氏によるものです。

遠目にはそれほど変化がないように見えました。

しかし、

構造のあちこちに被害がみられます。

地図を見るとわかるように、ここは比較的内陸であることから
津浪の被害は少なく、主に地震によるものだと思われます。

閘門から北上川を挟んだ向かい側には、
震災後にボランティアの基地となっている石巻専修大学があります。