サッカーと宮城

女子W杯優勝おめでとうございます。
試合が見られなかったのは痛恨でしたが、朝から興奮するニュースでした。

宮城県女子サッカーが強いところです。
1992年に初めて行われた、全日本高等学校女子サッカー選手権大会の優勝校は
仙台にある聖和学園高等学校です。
現在まで19回の大会で、聖和が3回、同じく仙台の常盤木学園も3回の優勝を数えています。
2002年大会などは、聖和と常盤木の決勝戦が行われました。
今回のW杯決勝にも常盤木出身の熊谷や鮫島が出ています。

そして三本木(現大崎市)にはフラッパーズというYKKのクラブチームがあり
2004年までLリーグに参戦していました。

しかし、みやぎ国体を終えたことや、景気の低迷などもあって廃部の危機を迎えます。

このチームを引き取ったのが東京電力でした。
マリーゼと名前を変え、本拠地を福島県楢葉町に移したのです。

この震災を受け、マリーゼは活動自粛を余儀なくされました。
そして、東京電力は経費削減のためマリーゼを含めた
実業団スポーツから撤退することを明らかにしました。

彼女たちはこれからどうなるのでしょう。

クラブチームが厳しい状態なのは、確かに女子サッカーに限った話ではありません。
それでも、宮城県女子サッカーを盛り上げて来られなかったこと
結局東京電力に移管されてしまったことなど、
これまでの宮城の在り様が如実に表れているようにと思います。

宮城が、東北が、これまでと違う歩みを選ぶとしたら
もしかしたら彼女たちが宮城に帰って来られるような、そんな日が来るのではないか
そう期待せずにはいられません。