高台。

6月16日の読売新聞の記事です。

復興へ遺跡が難題…高台に集落跡、事前調査必要

高台への移住のために土地を調査すると、遺跡が出てきてしまうということです。
考古の先生の話では、海に近い低い場所からは遺跡は出てこないそうです。
それは波に流されて消えたのではなく、そもそもその辺りには居住していなかった可能性が高いとのこと。

新しいテクノロジーが事故を発明するとしたら、低地への移住を招いたテクノロジー?も
被害の起因とも言えるような気がします。
(人間の長い営みは全てテクノロジーに包括されるように思います。
 新しいものだけを殊更にイメージするよりも、いかにつきあってきたかを
 見ていきたいように思います)

明治29年三陸津浪などにより、三陸の多くの集落が高台に移転しています。
実際にここが移転したといういくつかの場所を教えてもらいました。
googleマップで見ると、それらの集落は全て無事のようです。

高台の遠い平野部など、問題はそう単純ではないのだろうと思います。
しかし、それでも参照すべき事例です。

高台に住み続けられるシステムの構築と、そして「より良い何か」が作られたらと思います。