新市街地

視察に同行させていただいて、新市街地に行ってきました。


天気は良かったものの、台風の影響で波は高い日でした。
日曜日だったためか、この日も釣り客が目立ちました。


津波で散逸した野蒜築港に関する品々は、
東松島市学芸員の方により中央公園跡にまとめられていました。

写真中央は測候所の門柱です。


レンガの刻印も健在。

土木と彫られたローラーは2つあったうちの片方です。
下は震災前の様子。2つ設置してあるのがわかります。

             (貞山運河辞典の写真です)

両方ともに津波に流されて姿が見えなくなっていました。
私も藪の中など覗いていましたが、発見できませんでした。
学芸員の方が引き潮の時に新鳴瀬川(新市街地と浜市の間の水路)を探索し
川の端に落ちていたのを見つけたのだそうです。

土木の刻印は洗い流されたためか、以前よりはっきりしたと評判。

もう1つのローラーや、お地蔵さんも新鳴瀬川の中にあるのでしょうか。


津浪に地盤をさらわれて海側に落下していた築港の碑も
引き上げられていました。

そのさらわれた土の中から悪水箱暗渠が発見されたわけですが
その部分は埋め戻されていました。

石で補強されています。

下の橋のレンガの橋台。下は以前の状態です。

                 (貞山運河辞典の写真)

津浪に流されたものは、まだ発見できていないそうです。

どのように復元していくのがいいのか、難しい問題です。

いつものように、資料室からも。
この資料室もいずれ取り壊されるそうです。

野蒜を今後どうしていくのかは、まだ検討中のようですが、
東名運河より海側には住宅は建てない方針のようです。

JRも現行の路線よりも若干内陸に移動するそうです。

運河より内陸には住宅が建つようなので、そこから遠くないようにするとは推測されますが。
再開の見通しはまだまだです。